結論から言う。インデックスは貼ったほうがいい。でも、筆者は貼らない人間だった。
「結局どっちなんだよ」という話だが、インデックスが必要かどうかは人によって違う。その判断の話をしたい。
ちなみに、インデックスってなんぞや?という方へ。これだ。剥がせない付箋のようなものだ。
そもそもICD-10ってどんな本?
ICD-10は疾病・病態・状態を分類するための国際的な基準書で、診療情報管理士の認定試験で使うのは第1巻(内容例示表)と第3巻(索引表)の2冊だ。
第2巻は認定試験の勉強段階では使わないので、ひとまず忘れていい。
この2冊、それぞれ1000ページ以上ある。つまり辞書が2冊あるということだ。
初めて手にしたとき、思ったより重くて厚かった。分厚い辞書が2冊分という事実は、頭でわかっていても実物を前にするとなかなかビビる。
ページ数を見ると「これ全部引くのか…」という気持ちになる。物理的な火力という観点だけで言えば、鈍器として申し分ない重量感だ。
インデックスを貼らなかった理由
さて、そんなヘビー級の2冊にインデックスを貼るかどうかという問題だが、筆者は貼らなかった。
確か、診療情報管理士通信教育でも、「まずはインデックスを貼ること」みたいに言われていた気がするが、貼らなかった。
理由としては、以前に国家試験の勉強でレビューブックを使っていたときの経験がある。
レビューブックはA5サイズで1300ページほどあり、辞書と解説集を足して割らなかったような本だ。
こちらもそれなりの重量感がある(背表紙のカドが硬いので鈍器としての火力はむしろICD-10より上かもしれない)。
そのレビューブックにも、筆者はインデックスを貼らなかった。
インデックスの準備には意外と工程が多い。
インデックスに書く、貼る高さを決める、ずれないよう丁寧に貼る。地味に時間がかかる作業だ。
試験勉強のモチベーションが高いうちはできても、だんだん「勉強した気になれる作業」に見えてくる。
それに、インデックスがあるからといって必ずしも引きやすいわけでもない。
レビューブックの時に同期の本を借りたことがあったのだが、インデックスがびっしり貼ってある分、高速でページをめくるのが逆にしづらかった。
指がインデックスに引っかかって、ぺらぺらっとめくれないのだ。
インデックスなしで慣れていくまで
インデックスなしでICD-10を引くとき、最初は章番号とアルファベットを意識するところからはじめる。
「この疾患はたしか第〇章でアルファベットは□で、ページはこのあたり」という感覚を徐々に身につけていく。
過去の記事で何度か書いているが、下記の表は私にとって非常に役に立った。
ICD-10の範囲を本格的に勉強し始めてから、最初の目標は下記の表を何度も書いて身体に染み込ませることだった。
そうしながら、ICD-10を引くのに慣れていった。
| 章 | 疾患 | 章 | 疾患 | 章 | 疾患 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 AB | 感染症 | 9 I | 循環器 | 18 R | 症状徴候 |
| 2 CD-48 | 新生物 | 10 J | 呼吸器 | 19 ST | 損傷中毒外因 |
| 3 D50- | 血液 | 11 K | 消化器 | 20 V | 交通事故 |
| 4 E | 代謝 | 12 L | 皮膚 | 20 WXY | その他の外因 |
| 5 F | 精神 | 13 M | 筋骨格 | 21 Z | 保険サービス |
| 6 G | 神経 | 14 N | 腎泌尿器 | 22 U | 特殊目的 |
| 7 H-59 | 眼 | 15 O | 妊娠分娩産褥 | ||
| 8 H60- | 耳 | 16 P | 周産期 | ||
| 17 Q | 新生児 |
慣れてくると、よく引くページに自然とクセがつく。
糖尿病のあたり、妊娠・出産・新生児のあたりなど、試験で頻出の疾患群は自然と手が覚えていく。
辞書を長く使っていると、お気に入りのページが勝手に開くようになるあの感覚に近い。
こうなってくると、インデックスがなくてもそこまで困らなくなる。
紙の辞書を引くことに慣れている人は、最初からインデックスを貼らなくても対応できることがある。
で、貼るかどうかはどう判断する?
個人的な目安として、勉強を始めて少し経ったタイミングで「1回引くのに15秒以上かかる」なら貼ったほうがいいと思う。
15秒かかるということは、毎回の検索コストが高い状態だ。勉強中はストレスになる。
インデックスは有効な道具だ。ただ、貼るなら丁寧に貼ること。雑に貼ると、文字に被る、ページがちぎれる、カバンのジッパーに引っかかって大惨事、といった問題が起きやすい。
貼ること自体にエネルギーを使いすぎないように。
大事なのは、きれいにインデックスを貼ることではない。丁寧に学習していくことなのだから。
貼る派も貼らない派も、どちらも間違っていない。
自分の引き方に合った使い方を見つけるのが結局のところ、いちばん早い。








