理系医療従事者の備忘録

現場とデスクを反復横飛びしています

医療系学生や診療情報管理士受講生へ送る解剖生理の勉強法

はじめに

こんにちは
中の人は医療系国家資格を取った後、働きながら診療情報管理士の資格を取得しました。
そんな中で、勉強で最も苦労したのは、解剖生理と疾患の機序の理解でした。
そこで、解剖生理と疾患の勉強の仕方について、私なりの方法を書き留めて置こうと思いました。
大変な思いをしている学生や受講生の、勉強方法についての一助となれば幸いです。
流石に1回の記事ですべてを網羅するのは難しいので、ちょっとずつ書いていければと思います。

お断り

この記事はあくまで個人的に行った(ていた)勉強法であり、万人に推奨されるものではありません。
もしかしたらもっと良い勉強方法があるかもしれません。
また、医療系学生でも、重視されるところやバックグラウンドは変わってくると思います。
例えば看護学生なら小児領域や老年領域、処置の知識、診療情報管理士ならICD-10を絡めた理解など
自分にあう勉強方法を模索してみてください。

本記事の対象者

この記事は以下の読者を対象としています。

  • 医療系学生
  • 診療情報管理士受講生

暗記でゴリ押しはおすすめしない

解剖生理及び疾患の勉強をする上で最も大事なのは、丸暗記は基本的に効率が悪いということです。
語呂合わせ、一問一答など暗記に特化した勉強法もありますが、個人的には暗記だけで済ませるのは以下の理由からおすすめしません。

  1. 暗記量が膨大になる
  2. 覚えた知識がリンクしない=仕事でとっさに知識を活かせない

強引な言い方をすれば、数学を暗記だけで乗り切ろうとしているのと同じです。
するとどうなるかというと、暗記している部分を一問一答なら答えられるけど、少し問題文が変わると途端に答えられなくなります。
これは特に、知識を応用する必要がある、状況設定問題やサマリー問題で躓く原因となります。
数学の例えで言えば、定理の証明ができないとか、関数と図形の複合問題が解けないとか、そんな感じだと思います。

おすすめは理解して吸収できる勉強法

では暗記がだめならどうすればよいのか?ということですが、個人的には以下の順番で勉強するのが良いと思います。
イラスト、図や表でどういう仕組みなのか覚える
関連する知識を紐付ける(文章を読む)
紐づけた知識をアウトプットしてみる(問題を解いてみる)

おすすめのサイト、書籍

www.kango-roo.com
イラスト素材サイトですが、「解剖生理/診療科」「症状」のところのイラストは分かりやすいのでおすすめです。
なお看護ルーは看護師向け情報サイトなので、本家の方に行けば有用なページが割りとあります。

www.msdmanuals.com
メルクマニュアルのプロフェッショナル版
疾患の理解に関しては機序が詳しく書いてあるのでおすすめです。

看護学生向け)[書籍]レビューブック
kango.medicmedia.com
レビューブック単独では情報量が足りないですが、他の教材の一次参考書代わりとして使用するには十分おすすめです。
(どうせ国試対策で買わされるし)
ただし、情報量が足りない部分はあるので、きっちり調べる癖はつけたほうが良いです。

(医療系学生向け)[書籍]病気がみえるシリーズ
www.byomie.com
さすが本職とその学生向けに作られているだけあり、読みやすい上に疾患ごとの説明もしっかり網羅されています。
欠点は全15巻、1冊数百ページ、1冊4000~5000円することですね。
大学生なら学生図書館にあると思うので、そのアドバンテージを最大まで活かしましょう。

最後に

とにかく伝えたかったのは、暗記一辺倒の勉強はおすすめしないよ!ってことです。
気が乗ったら続きを書きます。