診療情報管理士認定試験の勉強法について Part2
お久しぶりです。
しばらくブログを放置しておりましたが、色々と書きたいことを思いついたので筆を執りました。
この記事は以下の記事の補足版なので、まだ読まれていない方は下記の記事も合わせてご覧ください。
なお中の人の診療情報管理士認定時のスペックは
- 通信教育編入生
- 医療系国家資格持ち
- 臨床歴5年
- 働きながら取得した
なので正直、「診療情報管理士カリキュラムの基礎分野」については詳しくないのですが、「医療系国家資格の解剖生理と病態」より難しいということはないかなと思うのと、専門分野のICDのところでもチラチラ出てくるので、ざっくり触れていきます。
なお、記事の内容は私が受験した当時及びこの記事を書いている時点での情報となりますので、ご了承下さい。
基礎分野の科目順はICD-10の大分類の順番と大体同じ
日本病院会の診療情報管理士通信教育のパンフレットからの引用ですが、この記事を書いている時点での基礎分野の科目は以下となっています。
1 医療概論
2 人体構造・機能論
3 臨床医学総論(外傷学、先天異常等含む)
4 臨床医学各論Ⅰ(感染症および寄生虫症)
5 臨床医学各論Ⅱ(新生物)
6 臨床医学各論Ⅲ(血液・代謝・内分泌等)
7 臨床医学各論Ⅳ(精神・脳神経・感覚器系等)
8 臨床医学各論Ⅴ(循環器・呼吸器系)
9 臨床医学各論Ⅵ(消化器・泌尿器系)
10 臨床医学各論Ⅶ(周産期系)
11 臨床医学各論Ⅷ(皮膚・筋骨格系等)
12 医学・医療用語
そして、ICD-10の大分類は以下です。
1AB | 感染症 | 9I | 循環器 | 18R | 症状徴候 |
2CD-48 | 新生物 | 10J | 呼吸器 | 19ST | 損傷中毒外因 |
3D50- | 血液 | 11K | 消化器 | 20V | 交通事故 |
4E | 代謝 | 12L | 皮膚 | 20WXY | その他の外因 |
5F | 精神 | 13M | 筋骨格 | 21Z | 保険サービス |
6G | 神経 | 14N | 腎泌尿器 | 22U | 特殊目的 |
7H-59 | 眼 | 15O | 妊娠分娩産褥 | ||
8H60- | 耳 | 16P | 周産期 | ||
17Q | 新生児 |
見比べると、臨床医学各論の並び順がICD-10の大分類の順と大体同じなのです。
ただし、泌尿器は順番通りではないのと、総論の外傷はICD-10では損傷中毒外因に。先天異常は周産期の胎児・新生児の病態に含まれます。
基礎分野の勉強をするときは、ICD-10での並び順を意識してみると少しだけ専門分野が楽になるかもしれません。
個人的にきついと思う領域
新生物と周産期は各論1つを割いているだけあって、相当重いです。
しかもこいつらは専門分野の国際統計分類でもラスボスになりやすいです。
新生物はICD-Oの存在のせい、周産期はとにかく特異なせいで問題が作成しやすいためです。
また、暗記量という意味では内分泌も結構重いです。(みんな発見者自身の名前を病名につけるからね。しかたないね)
内分泌には糖尿病もありますが、こいつは糖尿病自体がというより、糖尿病合併症が多いのと、糖尿病合併症が国際統計分類で割りと細かく聞かれるので難しいです。
合併症自体は「しめじ」(「し」神経障害→「目」網膜症→「じ」腎症)で語呂合わせで覚えられますし、神経障害が比較的初期で腎症が末期なので覚えやすいですが。
精神・神経・感覚器等は、この科目だけ受講時間が4.5時間(他は3時間)ですが、それぞれの領域自体はそこまで重くないと思います。
ぶっちゃけ教材は買ってもいいと思う
他の診療情報管理士試験の勉強法のブログだと結構触れられているのですが、模擬試験とか教材は買っても良いと思います。特に通信教育の方。
私も某所の模擬試験と教材にはお世話になりました。
価格だけ見ると高いように見えますが、模擬試験4回分と要点を抑えた一問一答のテキストがあると、タイムパフォーマンスが断然違います。
それぞれのメリットは
模擬試験
- 本番に向けたメンタルトレーニングと時間配分の練習ができる
- 本番でも似た問題や選択肢を見かける
テキスト
- あのクソ分厚くて重い教科書を通読する手間が省けるのだけでもありがたい
- テキストだけで6~7割くらいまでだが模試と組み合わせることで8.5割までは狙える(それ以上は教科書の通読やICD-10を読みこむ必要がありそう)
テキスト単体でも売っていますが、模擬試験もセットで購入することをオススメします。
特にメンタルに自身がない人ほど買っておいたほうがいいです。
出題の雰囲気だったり、マークシートに慣れておくことができるというのは大きいです。